LINK Motors(リンク モータース)blog(独立考え中)

自動車の基礎から解説まで幅広く

普通車・軽自動車・EVの税金比較|購入・維持費・燃料にかかる費用をわかりやすく解説

 

車を所有すると「購入時」「保有時」「車検時」「走行時」に様々な税金がかかります。ここでは、普通車・軽自動車・ハイブリッド・EVごとの税金の仕組みや金額の目安、節税方法まで詳しく解説します。

 

🔰 はじめに:車に税金がかかる理由

車は「走る資産」であり、道路や環境に負担を与えます。そのため国や自治体は、道路整備や環境対策の財源として車の所有・使用に税金を課しています。税金は単なる負担ではなく、社会インフラを支える重要な財源です。

 

🚗 自動車に関わる主な税金の種類

区分 税金の種類 説明
購入時 環境性能割、自動車重量税(新規登録時)、消費税 車を購入したときに発生
保有時 自動車税(種別割) 毎年4月1日時点の所有者に課税
車検時 自動車重量税(継続検査時) 車検ごとに支払い
走行時 ガソリン税・軽油引取税 燃料を購入するたびに課税

🛒 1. 購入時にかかる税金

● 自動車税(環境性能割)

燃費性能や電動化率に応じて税率が変わる仕組みです。

  • 非課税:EV、FCV
  • 0〜3%:ハイブリッド車や低燃費車
  • 3%:燃費基準未達車

● 消費税(10%)

車両本体価格、オプション、登録費用に課税。例:車両本体300万円なら30万円。

● 自動車重量税(新規登録時)

車両重量 税額(1年あたり)
〜1.0t 4,100円
〜1.5t 6,150円
〜2.0t 8,200円

🏠 2. 保有時にかかる税金

● 自動車税(種別割)

排気量 年税額(普通車)
〜1.0L 25,000円
〜1.5L 30,500円
〜2.0L 36,000円
〜2.5L 43,500円
〜3.0L 50,000円
3.0L超 57,000円〜

5月上旬(軽自動車は市町村ごとで違います)車検証に記載された住所に納付書が送られてきます。軽自動車は一律10,800円(年)。環境性能が良い車ほど減税、13年以上経過した普通車は約15%、軽自動車は20%増税。

ジーセル車は11年以上経過で15%増税。

🔧 3. 車検時にかかる税金

自動車重量税(継続検査時)は車検(諸経費に含まれています)ごとに支払います。例:1.5tクラスの普通車は約12,300円(2年分)。13年超過車は約16,400円に。新車の新規登録から13年経過すると普通車は約40%、軽自動車は約24%増税されます。

 

⛽ 4. 走行時にかかる税金

税目 税額 備考
ガソリン税 約53.8円/L(暫定税率25.1円含む) 消費税10%が上乗せ
軽油引取税 約32.1円/L ディーゼル車用

🪙 5. 自動車税の節約・軽減制度

  • エコカー減税:重量税・自動車税の軽減や免除
  • グリーン化特例:新車登録翌年度、自動車税最大75%軽減
  • 月割り計算:4月以外購入で月割り精算

🧾 6. 税金の納付方法と支払時期

  • 自動車税:毎年5月末までに納付(通知あり)
  • 重量税:車検時に自動的に支払う
  • 環境性能割:購入時に販売店で納付
  • ガソリン税:給油時に含まれる

🧭 7. 税制改正と今後の動き

  • EV・FCV優遇の拡充
  • 走行距離課税の検討
  • 13年超車への増税継続

💡 8. 節税の実例

車種 排気量 種別 年間自動車税 減税制度適用後
トヨタ ヤリス(ハイブリッド) 1.5L エコカー 30,500円 約15,000円
日産 リーフ(EV) 電気自動車 0円(免税) 0円
軽自動車(一般) 0.66L ガソリン 10,800円 変更なし

🧭 9. まとめ:自動車税は「仕組みを知れば得できる」

購入時・保有時・車検時・走行時にかかる税金の仕組みを理解すれば、支出を抑えられます。特にエコカーや低燃費車を選ぶことで税金は大幅に軽減可能です。今後もEVシフトや環境規制により税制が変わるため、最新情報を確認して賢く節税しましょう。