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ストラットタワーバーは効果ない?「意味ない」が広まったワケ

 

ストラットタワーバーは効果ない?「意味ない」が広まったワケ

「ストラットタワーバーを付けたのに、何も変わった気がしない」「効果ないという声をネットでよく見かけるけど、本当のところはどうなのか」「買う価値あるの」こうした疑問を持って相談しにくる方が結構います。

私は整備士として、足回りの整備やカスタムをしてきた経験から、ストラットタワーバーは昔は付けている人がたくさんいて、よく見かけるカスタムでした。最近は取り付ける人が減ってて、効果が分からない、つけてもいいのか、付けても意味がないという疑問だけが残った気がします。

結論から言えば、「効果ない」と感じるのには理由があります。それは製品が粗悪だからでも、車が特殊だからでもなく、多くの場合「体感しやすい条件」と「実際に起きている変化」がずれていることが原因です。ボディ剛性や足回りとの関係でも変わってきます。この記事では、その理由を構造から解説していきます。

この記事で分かること

  • ストラットタワーバーが「効果ない」と感じられる理由
  • 取り付け前後で実際に感じやすい変化の具体例
  • ネット上で評価が分かれる理由
  • ストラットタワーバーの基本構造と役割
  • 効果を発揮しやすい条件と、そうでない条件の違い
  • 取り付けによるメリットとデメリットの両方
  • 軽自動車やスポーツカーなど、車種によって効果の出方がどう違うのか
  • 取り付け前に確認しておきたい注意点

なぜ「効果ない」「意味がない」と感じるのか

ストラットタワーバーに対する「効果ない」という感想は、間違いではありません。実際に取り付けても体感の変化は微々たるものです。ただし、その原因の多くは部品そのものの性能ではなく、次のような点にあります。

変化が「一般道の普通の運転」では分かりずらい

ストラットタワーバーは、左右のストラット(サスペンション上部)を1本のバーでつないで、コーナリング時などにボディにかかるねじれを抑える部品です。この効果が最も分かりやすく出るのは、高い横Gがかかる状況、つまりサーキット走行や峠道などのきついコーナーを速いスピードで走ったときです。

一方、日常的な買い物や通勤での運転では、ボディがねじれるほどの横Gがかかる場面はほとんどありません。そのため「付けてみたけれど、いつもの運転では違いが分からなかった」という感想が生まれました。これは製品の欠陥ではなく、使用する場面と効果が発揮される条件が一致していないために感じてしますことです。

車の年式や剛性によって効果が違う

新しい車、特に近年のモデルは、設計段階からボディ剛性を高める作りになっています。もともとボディがねじれにくい車にタワーバーを追加しても、ほぼ変化がないため体感ができないのです。逆に、経年劣化でボディの剛性がやや落ちている車や、もとから剛性を確保しづらい構造の車では、変化を感じやすい傾向があります。

体感には個人差がある

ハンドリングの変化は、乗り心地の変化に比べて感じ取りにくいものです。特に日常的にスポーツ走行をしない方にとっては、ステアリングのレスポンスがわずかに向上しても分かりにくいです。「なんとなく良くなった気もするが、はっきりとは分からない」という感想になりやすいのも、こういった背景があるからです。

タイヤや空気圧など、他の影響

ハンドリングの感じ方に影響するのは、ボディ剛性だけではないです。路面と接しているタイヤの影響が一番大きいです。タイヤの銘柄や摩耗状態、空気圧の調整は、ステアリングの応答性や接地感に対して非常に大きな影響を与えます。タワーバーを取り付けたタイミングと前後して、タイヤ交換や空気圧の調整を行った場合に良くなった感じがしても、本当はタイヤ交換が一番効果があったのかも知れないということもあるので、一概にタワーバーを付けたから良くなったとは言いずらいです。

 

tatsuyajitian.com

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現場からのひとこと

お客さんから「効果を感じない」とご相談を受けた際、実際に一緒に同じコースを取り付け前後で走っていただくと、「言われてみれば、コーナー出口の踏み込みが安定した気がする」と言ってくださる方が多くいらっしゃいます。効果がないのではなく、意識して比較しないと気づきにくいのでしょう。

取り付け前後で起きる変化

「効果がある」と言っても、具体的にどこがどう変わるのかが分からなければ、実感のしようがありません。ここでは、実際にお客様からいただいた感想や、私自身が試した際の体感をもとに、取り付け前後で起きやすい変化を表にしました。ただし、変化の大きさは車種や状態によって差があり、すべての車で同じように感じられるとは限りません。

取り付け前によくある感覚 取り付け後に感じやすい変化
ハンドルを切ると、少し遅れて曲がっていく感覚がある ステアリング操作に対する反応がわずかにシャープになる
段差を越えた後、ボディがしばらく揺れる 揺れの収まりがやや早くなる
コーナーの出口でラインが少し外側に膨らむ ラインを維持しやすくなったと感じる場合がある

これらはあくまで「感じ方」であり、同じように感じるかは個人差があります。

 

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「効果ない」はなぜ広まったか?

「ストラットタワーバー 効果ない」と検索される方の多くは、SNSやレビューサイトで否定的な口コミを見かけたことがきっかけになっているのではないでしょうか。実際、ネット上にはさまざまな声が存在します。

否定的な声によく見られる内容

否定的な口コミでは、「思ったより変わらなかった」「街乗りでは違いが分からなかった」「値段のわりに実感がなく、お金の無駄に感じた」といった内容が多く見られます。これらは、これまで解説してきたとおり、街乗り中心で比較運転をしていない場合に起こりやすい感想となります。

肯定的な声によく見られる内容

一方で、「峠道を走ると違いが分かった」「ステアリングの応答が良くなった気がする」「フロントまわりがしっかりした印象になった」といった声も一定数存在します。こうした声の多くは、コーナリングを積極的に行う走行や、他の足回りパーツと合わせて取り付けた場合に見られることがあります。

評価が分かれる理由

否定的な声と肯定的な声、どちらも実際にその方が感じたことであり、どちらかが間違っているというわけではありません。評価が分かれる最大の理由は、使用環境の違いにあります。ボディのねじれが大きく発生するような走り方をしているかどうかで、体感できるか変わります。つまり「効果ない」という口コミは、その方の使用環境における違いがおおきいです。

 

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ストラットタワーバーの基本構造

ここで基本的なつくりを説明します。ストラットタワーバーは、エンジンルーム内の左右のストラットタワー(サスペンションのダンパー上部が固定されている部分)を、金属製のバーで連結する部品です。多くの場合、フロント側に装着されますが、車種によってはリア側に装着するタイプも存在します。

コーナリング時、車体には左右非対称の力がかかります。片側のサスペンションが縮み、もう片側が伸びることで、ボディにはねじれの力(捩れモーメント)が発生します。ストラットタワーバーは、この左右のストラットタワーを直接つなぐことで、ねじれに対する抵抗力を高め、サスペンションの位置決め精度を保とうとする部品です。

サスペンションの取り付け部がわずかでも動いてしまうと、設計上想定されているアライメント(車輪の角度)が微妙に狂い、タイヤの接地状態が不安定になります。タワーバーは、この「取り付け部の動き」を抑えることで、結果的にタイヤの接地性やステアリングの応答性を安定させることを目的としています。

項目 内容
装着位置 主にフロントストラットタワー間(車種によりリアも存在)
主な役割 ボディのねじれ抑制、サスペンション取り付け部の剛性向上
素材 スチール、アルミ合金、カーボンなど製品により異なる
取り付け方法 既存の取り付けボルトを利用して固定するタイプが一般的

効果を体感しやすい条件・体感しにくい条件

ここまでの内容を踏まえると、効果を感じやすいかどうかは、運転のシチュエーションと車両の状態によって大きく左右されることが分かります。

体感しやすい条件 体感しにくい条件
ワインディングやサーキットでの速いコーナリング 市街地での穏やかな運転
経年劣化でボディ剛性がやや落ちている車 新しく、もともと剛性の高い車
サスペンションを社外品に交換し、足回りを積極的に動かしている車 純正のサスペンションのまま、走行スタイルも変えていない車
取り付け前後で意識的に比較運転をした場合 取り付け後、普段通りの運転をしただけの場合

つまり「効果ない」と感じた方の多くは、後者の条件に当てはまっていた可能性があります。これは車やパーツが悪いのではなく、体感しやすい条件下で試していなかったことが要因と考えられます。

 

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軽自動車・スポーツカーなど車種による効果の違い

「軽自動車でも意味があるのか」というご質問もよくいただきます。ここでは、車種の傾向ごとに効果の感じ方がどう違うのかまとめました。ただし、同じ軽自動車、同じスポーツカーというくくりの中でも、年式や個体の状態によって差があるため、あくまで一般的な考えです。

スポーツカー

もともとコーナリング性能を重視して設計されている車種が多く、オーナー自身も積極的にコーナリングを試す機会が多いため、変化を体感しやすい傾向があります。サーキット走行など、横Gが高い場面での走行が多いことも、体感につながりやすい理由です。

年式の古い車

年式が古い車は、経年による剛性の低下や、そもそもの設計時点でのボディ剛性が現行車ほど高くない場合があります。そのため、タワーバーによる補強の剛性アップを体感しやすいことが多いと考えられます。

軽自動車

軽自動車は車体が軽く、また車種によってボディ形状やもともとの剛性設計もさまざまです。走り重視のモデルでは変化を感じやすい一方、実用重視のモデルで街乗り中心の使い方をしている場合は、体感しにくいことがあります。「軽自動車だから効果がない」と簡単に言えるものではなく、車種と使い方次第です。

ミニバン

車高が高く車体も大きいミニバンは、コーナリング時のロールが大きくなりやすいです。タワーバーによるボディ剛性の向上は、ロールそのものを抑えるわけではありませんが、ステアリング操作に対する応答が良くなります。車体が大きく歪みやすいので、取り付けると高速道路などの車線変更がしやすくなります。峠道も走りやすくなります。

メリット

ストラットタワーバーを取り付けることで期待できる主なメリットは、次のとおりです。

コーナリング時のボディのねじれ抑制

前述のとおり、左右のストラットタワーをつなぐことで、コーナリング時のボディのねじれを抑える効果が期待できます。これにより、サスペンションが本来の性能を発揮しやすくなります。

ステアリングの応答性向上

ボディの剛性が高まることで、ステアリング操作に対する車の反応が良くなり、クイックな動きになります。特にスポーツ走行を行う方にとっては、この違いが分かりやすく感じられることがあります。

比較的安価かつ取り付けが容易

他の足回り強化パーツ(ロールバーや補強プレートなど)と比較すると、ストラットタワーバーは価格が安価で、既存のボルト位置を利用して取り付けられる製品が多いため、初めて足回りをカスタムする方にも取り組みやすいパーツです。

デメリット

一方で、取り付けにあたって知っておきたいデメリットもあります。

効果を体感しにくい場合がある

これまで解説してきたとおり、日常的な運転や、もともと剛性の高い車では、体感できるほどの変化が出ないことがあります。「効果を実感するため」としては、費用対効果を感じにくいでしょう。

わずかながら重量が増える

ストラットタワーバーはあくまで追加の部品であるため、取り付けた分だけ車重はわずかに増加します。増加量は素材や製品によって異なり、スチール製かアルミ製かでも差がありますが、数キログラム程度に収まる製品が一般的です。街乗りで体感できるほどの影響になることは少ないと考えられます。

価格に見合うかどうかは使い方次第

ストラットタワーバー自体は他の補強パーツと比べて比較的安価な製品が多いものの、車種専用設計の製品や上位素材を使った製品では価格が上がります。前述のとおり、街乗り中心の使い方では体感差が小さいこともあるため、価格に対して効果を実感できるかどうかは、ご自身の走り方と車の状態によって左右されます。

エンジンルームの整備性が下がる場合がある

バーがエンジンルーム上部を横切る形になるため、車種や製品によってはバッテリーやウォッシャータンクへの補充や交換がしづらくなることがあります。日常的にエンジンルームを開けて点検や補充を行う方は、事前に干渉の有無を確認しておくことをおすすめします。

デザインによっては見た目の好みが分かれる

エンジンルームを開けた際に目立つ部品であるため、デザインの好みが分かれることがあります。これは性能面とは別の話ですが、購入前に確認しておきたいポイントです。

製品によって精度・耐久性に差がある

製品によって、素材の強度や加工精度に差があります。極端に安価な製品の中には、想定した剛性が得られなかったり、取り付け部の精度が低く異音の原因になったりするものも存在します。この点についてどの製品がどの程度の品質かを一律に評価することはできず、購入前に製品ごとの評判や仕様を確認することが大切です。

注意点
すべての製品、すべての車種について剛性向上の具体的な数値データを把握しているわけではありません。「何パーセント剛性が上がる」といった具体的な数字については、車種や製品ごとに異なます。

取り付け時に確認しておきたいポイント

取り付けを検討する際は、次の点を事前に確認しておくと、取り付け後の後悔を減らすことができます。

車種専用設計かどうか

汎用タイプよりも、車種専用に設計された製品の方が、取り付け精度や剛性の面で安定した効果を得やすい傾向があります。取り付けたい車種に対応した製品かどうかを、必ず確認してください。

他パーツとの干渉確認

バッテリー、ウォッシャータンク、エンジンカバーなど、エンジンルーム内の他の部品と干渉しないかどうかを、購入前に確認しておくことをおすすめします。

取り付け後の増し締め

取り付け後しばらくは、走行による振動でボルトが緩むことがあります。取り付け後の定期的な増し締めを行うことで、異音の発生や本来の性能低下を防ぐことができます。

ご自身の愛車に合うストラットタワーバーを探してみたい方は、まず車種専用設計の製品があるかどうかを確認してみることをおすすめします。

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よくある質問

ストラットタワーバーは全車種に取り付けられますか。

車種によっては取り付けスペースの都合や、専用設計の製品が存在しない場合があります。取り付けを検討する際は、対象車種に対応した製品があるかどうかを事前に確認する必要があります。

取り付けだけで乗り心地は良くなりますか。

ストラットタワーバーは主にコーナリング時のボディのねじれを抑える部品であり、乗り心地(突き上げ感や振動の吸収)を直接改善するものではありません。乗り心地の改善を目的とする場合は、サスペンションやブッシュ類の見直しの方が適していると考えられます。

効果がないと感じたら外した方がよいですか。

安全性に問題がない限り、無理に外す必要はありません。ただし、エンジンルームの整備性に支障が出ている場合や、異音などのトラブルが発生している場合は、取り付け状態を点検してもらうことをおすすめします。

軽自動車でも取り付ける意味はありますか。

軽自動車だからといって効果が一律にないというわけではありません。車種やもともとの剛性設計、走り方によって体感差は変わります。街乗り中心であれば体感しにくいこともありますが、ワインディングを走る機会が多い方や、足回りを積極的にカスタムしている方であれば、変化を感じやすい可能性があります。

車検に影響はありますか。

一般的な社外ストラットタワーバーの取り付け自体が直ちに車検に影響することは多くありませんが、製品や取り付け方法によっては保安基準への適合を個別に確認する必要がある場合があります。判断に迷う場合は、整備工場や車検場に確認することをおすすめします。

自分で取り付けることはできますか。

既存のボルトを利用するタイプであれば、工具があればご自身での取り付けも可能な場合があります。ただし、締め付けトルクの管理や干渉の確認など、専門知識が必要な作業も含まれるため、不安がある場合は整備工場に依頼することをおすすめします。

まとめ

ストラットタワーバーが「効果ない」と言われる背景には、製品自体の問題というより、体感しやすい条件とご自身の運転シチュエーションがずれていることが大きく関わっています。日常的な穏やかな運転では変化を感じにくい一方、コーナリングを積極的に行う場面や、足回り全体を見直している車では、その効果を実感しやすい傾向があります。取り付けるとハンドル操作の切り始めは良くなるために、高速道路の車線変更などがしやすくなります。ミニバンなどの剛性がやや不安定な車ほど体感しやすくなります。

価格も安価でエンジンルームも見た目良くなるのでつける価値はあります。

取り付けを検討する際は、車種専用設計の製品を選ぶこと、他パーツとの干渉を確認すること、取り付け後の増し締めを確実に行うことが、後悔しないための大切なポイントです。効果の感じ方には個人差があることを理解したうえで、ご自身の運転スタイルに合うかどうかを判断していただければと思います。

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