通勤時間がもったいない人へ 車内でできる耳の読書活用術
片道20分、往復で40分のクルマでの通勤時間。これを平日5日間続けると、1週間で4時間、1か月では約16時間になります。私は長い間、この時間をただラジオやテレビの音を聞きながしていまた。特に何も考えず、信号が変わるのを待ち、クルマを運転するだけの時間でした。
その通勤時間もったいないと思い、Amazonのオーディオブックサービス「Audible(オーディブル)」を試してみました。最初は半信半疑だったのですが、使い始めてから1か月ほどで、それまで何年も読みかけだったビジネス書を1冊聞き終え、さらに別の本も聞き進めている状態になっていました。以前は本を読む時間をなかなか作れず、買った本が本棚に積まれていく一方だったのですが、通勤時間という「すでにある時間」を使うだけで、自然と本に触れる機会が増えたのです。
この記事では、私自身がクルマ通勤の中でAudibleを使うようになって感じた変化と、運転中に取り入れる際に気をつけていること、そして実際にどう始めればよいのかを、詳しくお伝えします。「通勤時間がもったいない」と感じている方や、「最近本を読めていない」と感じている方に、ひとつの選択肢として読んでいただけたらと思います。
この記事で分かること
- 車通勤にAudibleを取り入れて、実際にどんな変化があったのか
- 運転中にオーディオブックを聞く際の安全面での注意点
- どんな人にAudibleが向いているのか、向いていないのか
- 通勤・ドライブで聞きやすいジャンルの選び方
- Audibleの基本的な始め方
目次
1. 「通勤時間、もったいないな」と思っていた頃の話

毎日片道20分ほどの道のりで、途中には信号の多い区間もあれば、比較的流れの良い道もあります。長年同じ道を走っているので、景色にも慣れてしまい、運転自体はほとんど考えなくてもできる状態になっていました。
その間、ずっとラジオやテレビの音を流していました。ニュースや音楽は嫌いではありませんが、内容が記憶に残ることはほとんどなく、職場に着く頃には「今、何の話をしていたか」も覚えていない、という日が多くありました。一方で、自宅では読みたい本が何冊も買って読めずいました。仕事から帰ると疲れていて、本を開いても数ページで眠くなってしまう。週末にまとめて読もうと思っても、結局別の用事で時間が取れない。そんな状態が、何年も続いていました。
「通勤時間、もったいないな」という感覚は、その頃からずっとありました。ただ、運転中に本を読むことはできませんし、何か別のことをしようとも思っていませんでした。読書は「座って、本を開いて、集中して読むもの」というが意識があり、運転と組み合わせる発想が、私の中にはなかったのです。この感覚が変わったのは、お客様との何気ない会話がきっかけでした。
2. Audibleを使うようになって変わったこと

2-1. きっかけは、お客様の何気ない一言
ある日、車の点検にいらしたお客様と話していたときに「最近、クルマの中で本を聞いているんですよ」という話になりました。営業のお仕事で、クルマでの移動が多い方でした。「運転中に本が読めるわけじゃないけど、聞くだけならできるんですよね」という言葉が、なぜか心に残りました。テレビのCMでは見たことがありましたが、実際に聞いたことはなかったです。
その日の帰り道、試しにスマートフォンでAudibleのアプリを入れてみました。無料体験で1冊選び、Bluetoothでクルマのナビに接続して、いつも聞いていたラジオの代わりに再生してみました。
最初に選んだのは、以前から気になっていたものの、なかなか読めずにいたビジネス書でした。再生してみると、想像していたよりも自然な読み上げで、すっと内容に入っていけたのを覚えています。「これなら面白いし自然に耳にはいってくる」と感じたのが、最初の印象でした。
2-2. 1か月で気づいた、小さい変化
使い始めて最初の1週間は、正直、慣れない感覚もありました。運転に集中しながら、同時に本の内容を聞き取るというのは、最初は少し不思議な感覚です。最初の数日は、内容より運転の方に意識が取られてしまい、「今、何の話だったか」と感じる場面もありました。ただ、1週間ほど続けていると、自然と聞き流せるようになり、むしろ「続きが気になるから、早くクルマに乗りたい」と思うようになっていきました。
2週間ほど経った頃には、ずっと読みかけだったビジネス書を1冊聞き終えていました。本棚に何年も置いて読もうと思っていた本です。それに加えて、別の本も聞き進めている状態でした。これまでの自分の読書ペースを考えると、明らかに早いペースでした。本を読むのが遅いタイプだと自分では思っていたので、これは意外な変化でした。
大きく変わったのは、通勤時間に対する感覚そのものです。以前は「移動するだけの時間」でしたが、今は「本と向き合う時間」になっています。職場に着いたときに「今日も楽しい時間だった」という感覚があるのは、思っていた以上に気分が良いものでした。ラジオやテレビを流していた頃には感じなかった、ちょっとした達成感のようなものが、毎日の通勤に加わったような感じです。
2-3. 運転が楽しい時間になる
ここまで私自身の体験をお伝えしましたが、これはあくまで私の感覚です。通勤時間の長さや、選ぶ本のジャンル、もともとの読書習慣によって、感じ方には個人差があると思います。「1か月で何冊読めるか」といった結果を保証するものではなく、「移動時間の使い方が変わる可能性がある」というひとつの体験談として読んでいただければと思います。
3. Audibleとはどんなサービスか

Audible(オーディブル)は、Amazonが提供するオーディオブック配信サービスです。小説やビジネス書、自己啓発書、語学学習book、落語や講演など、幅広いジャンルの本がプロの声優やナレーターによって朗読された音声として配信されています。
利用者はスマートフォンに専用アプリをインストールし、購入または会員特典として配信される作品をダウンロードして聞くことができます。車内であれば、スマートフォンをBluetoothで車のオーディオシステムに接続すれば、カーナビやカーオーディオのスピーカーから本の朗読を流すことができます。最近の車種であれば、もともとBluetooth機能が搭載されているものが多いため、スマートフォンと連携させるだけで利用を始めることができます。
会員プランでは、月ごとに付与されるコイン(またはポイント)を使って好きな本と交換し、聞き放題対象の作品については追加のコインを使わずに楽しめる仕組みになっています。聞き放題対象の作品の中から選ぶ場合と、コインを使って好きな本を購入する場合とで、選べる本の幅が変わってきます。具体的な料金やプラン内容、対象作品の範囲については、変更される場合もあるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
4. 運転中に聞く際に気をつけていること

オーディオブックは音声のみのコンテンツですが、運転中の利用にはいくつか注意しておきたい点があります。私自身も、以下のことは意識するようにしています。安全運転を最優先にした上で取り入れることが大切です。
4-1. 操作はすべて停車中、または出発前に行う
再生する本を選んだり、再生速度を変更したりといった操作は、運転中に行うのは避けています。出発前や、停車している間に再生する本を決めておき、運転中はカーオーディオ側の音量調整程度の操作にとどめるようにしています。
4-2. 周囲の音が聞こえる音量設定にする
イヤホンやヘッドホンを使用しての運転は、地域によって法令で禁止されている場合があります。クルマのスピーカーから流す場合でも、外部の音(緊急車両のサイレンや踏切の警報音など)が聞こえる程度の音量に保つことが大切です。道路交通法に関するルールは地域や時期によって変わる可能性があるため、お住まいの地域の最新の規則については、各都道府県警察や関連機関の公式情報をご確認ください。
4-3. 体調や運転状況に応じて中断する
悪天候時や夜間の運転、慣れない道を走るときなど、より高い集中力が必要な場面では、オーディオブックの再生を一時停止することも検討してください。本はいつでも続きから再生できますので、無理に聞き続ける必要はありません。私自身も、雨が強い日や見通しの悪い道では、運転に集中するために再生を止めるようにしています。
5. 通勤・ドライブに向いているジャンル

運転中に聞くオーディオブックは、ジャンルによって向き不向きがあります。私が実際に試してみて感じたことをもとに、通勤やドライブの場面で取り入れやすいジャンルを紹介します。
5-1. ビジネス書・自己啓発書
章ごとに内容がまとまっていることが多く、途中で中断してもストーリーの流れを失いにくいのが特徴です。私が最初に聞き終えた本も、このジャンルでした。仕事に関連するテーマであれば、出社前に内容を頭に入れておくことで、その日の仕事への意識づけにもつながります。
5-2. エッセイ・短編集
ひとつひとつの話が短くまとまっているため、片道の通勤時間に1話ずつ聞き進めるのに向いています。長編小説のように「続きが気になって運転に集中できない」という状態になりにくい点も、運転中に取り入れやすい理由のひとつです。
5-3. 語学学習コンテンツ
英語や他の言語のリスニング教材も、Audibleで配信されています。通勤時間を語学学習に使いたい方にとっては、耳が空いている時間をそのまま学習時間に変えられるという利点があります。最近は英語を習ている方も多いと聞きます。毎日聞いていれば、話せるようになる日も近いと思います。
5-4. 落語・講演・ラジオドラマ
耳で聞くことを前提に作られているコンテンツなので、物語の展開が分かりやすく、運転への意識を大きく削ぐことが少ない傾向にあります。普段なかなか触れる機会のない落語なども、気軽に楽しめるジャンルです。聞いてみると面白い話がたくさんあります。
5-5. 長編小説は休日のロングドライブに
展開が気になる長編小説やミステリーは、集中力を要するため、信号や交差点が多い通勤路よりも、高速道路を使った長距離のロングドライブなど、比較的単調な運転状況のときに向いています。場面に応じて聞く作品を変えるのも、ひとつの工夫です。
6. こんな人にはAudibleが向いています

私自身の経験から、Audibleとの相性が良さそうな方の特徴をまとめてみました。1つでも当てはまる方は、一度試してみる価値があると思います。
- 車通勤の時間が片道20分から30分以上ある
- 最近、本を読みたいのに読めていないと感じている
- 通勤や移動の時間を勉強や情報収集に使いたい
- 運転中の時間を、もう少し有意義に過ごしたいと感じている
- 本を読むのは好きだが、目が疲れやすい
一方で、運転中にどうしても集中できない、物語が気になって運転がおろそかになってしまうという方には、向き不向きがあるかもしれません。その場合は、休日にゆっくり聞く、家事をしながら聞くなど、クルマ以外の場面で試してみるのもひとつの方法です。
7. Audibleの始め方

Audibleを利用するための基本的な流れは、以下のようになります。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. アプリのインストール | スマートフォンにAudibleアプリをインストールします。 |
| 2. 会員登録 | Amazonアカウントを使って会員登録を行います。多くの場合、無料体験期間が設けられています。 |
| 3. 本を選ぶ | 会員特典のコインやポイントを使って、聞きたい本を選びます。 |
| 4. ダウンロード | 外出先や車内でデータ通信を使わずに聞けるよう、事前にダウンロードしておきます。 |
| 5. Bluetooth接続 | スマートフォンと車のオーディオシステムをBluetoothで接続し、再生します。 |
料金プランや無料体験の期間、毎月もらえるコインの数、聞き放題の対象範囲などは、サービス側の方針によって変更されることがあります。本記事の執筆時点での詳細な料金については確実な情報を持っていないため、利用を検討される際は、必ずAudibleの公式サイトで最新の料金プランをご確認ください。退会方法や無料体験の解約手順についても、事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
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8. よくある質問(Q&A)
A. 車のスピーカーから音声を流して聞くこと自体は、一般的な音楽やラジオを聞くことと同様に扱われることが多いです。ただし、イヤホンやヘッドホンの使用については、地域によって規則が異なる場合があります。詳しい規則については、お住まいの地域の警察や関連機関の公式情報をご確認ください。
A. Audibleの本は事前にダウンロードしておくことができます。出発前にWi-Fi環境でダウンロードしておけば、運転中にデータ通信を行う必要はありません。
A. 再生位置は記録されるため、次に車に乗ったときや、自宅でアプリを開いたときに、続きから再生することができます。途中で中断しても、内容を見失う心配はありません。私自身も、自宅での家事の時間に続きを聞くことがあります。
A. Bluetooth機能が搭載されていない車種の場合、後付けのBluetoothレシーバーをオーディオ端子に接続することで、スマートフォンの音声を車のスピーカーから出力できる場合があります。車種によって対応状況が異なりますので、お困りの際はお近くの整備工場やカー用品店にご相談いただくのもひとつの方法です。
9. まとめ
通勤時間は、毎日少しずつ積み重なって、1年でみると決して小さくない時間になります。私自身、長い間その時間を「ただ過ぎていく時間」として過ごしていましたが、Audibleを取り入れたことで、「本と向き合う時間」に変わりました。2週間で読みかけの本を1冊聞き終えたときの感覚は、思っていた以上に良いものでした。
もちろん、安全運転が何よりも大切です。物語に没頭しすぎないジャンルを選ぶこと、操作は停車中に行うことなど、いくつかの工夫をしながら取り入れていただければと思います。
「通勤時間、もったいないな」と感じている方、「最近本を読めていない」と感じている方は、一度無料体験で試してみる価値があると思います。
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