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修理代20万の分かれ道。警告灯の「色」が教える即停車or様子見

 

修理代20万の分かれ道。警告灯の「色」が教える即停車or様子見

はじめに:警告灯を無視すると何が起きる?

ある朝、車に乗り込んでエンジンをかけたら、メーターパネルに見慣れないランプが点灯していた。 「これって何?止まるほど大事なの?それとも少しくらい走っても平気?」 ——そう思ったことのある方は、けっして少なくないはずです。

実際、警告灯が点いていても「とりあえず様子をみよう」と走り続けた結果、エンジンが焼き付いてしまったり、 ブレーキが効かなくなったりという重大事故につながった事例は、国土交通省のリコール情報や整備記録にも残されています。 一方で、すべての警告灯が「今すぐ止まれ」を意味するわけでもありません。 なかにはエアコンや方向指示器が正常に動作しているという「お知らせ」にすぎないものもある。

その違いを瞬時に判断するための最大の手がかりが、警告灯の「色」です。 実は日本で販売される乗用車の警告灯は、国際標準規格(ISO 2575)および国内規格(JIS D 0032)によって 色の意味がある程度統一されています。この仕組みを知っていれば、初めて見るランプでも「緊急か・そうでないか」を おおまかに判断できるようになります。

車のメーターパネルに表示される警告灯(警告ランプ)には、赤・黄色・緑・青などの色があり、 それぞれ意味と緊急度がまったく異なります。「車 警告灯 一覧」「警告灯の意味」「警告灯が点灯した」と調べてこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

本記事では、警告灯の色が持つ意味を体系的に解説したうえで、 赤の警告灯黄色の警告灯など色別の代表的な種類と対処法、 そしてドライバーとしてどう行動すべきかを詳しくお伝えします。

この記事でわかること
  • 赤・黄(オレンジ)・緑・青の各色が持つ意味と緊急度の違い
  • 色別の代表的な警告灯の名称と、それが示す車の状態
  • 警告灯が点灯したときに取るべき具体的な行動手順
  • 「点滅」と「点灯」の違いが意味すること
  • やってはいけない間違った対処法と、よくある誤解の正体

警告灯の色分けシステムとは何か

車のメーターパネルに表示される警告灯・表示灯の色は、国際規格であるISO 2575(道路車両に用いる記号)と、 それを国内規格化したJIS D 0032によって、使用する色の意味がある程度定められています。 「ある程度」と書いたのには理由があります。すべての警告灯に確実な意味があるわけではなく、 メーカーや車種によって独自の表示を採用しているケースもあるためです。 ただし、日本で販売される主要な国産・輸入車の大多数は、この規格に準拠した色使いをしています。

色の意味の大枠:信号機と同じ考え方

警告灯の色の体系は、一般的な信号機の色や意味と重なる部分が多く、直感的に理解しやすい設計になっています。 赤は「危険・停止」、黄(オレンジ)は「注意・警戒」、緑は「安全・正常」という対応関係は、 道路標識の考え方とほぼ共通しています。ただし自動車の計器表示では青色が加わり、 これが特定の動作状態(例:ハイビーム点灯、電気自動車の走行モードなど)を示します。

また、最近の車ではこれらに加えて白色や橙色(アンバー)が使われることもあり、 純粋な「4色」では収まりきらない情報量を補う役割を担っています。 白色はインフォメーション(情報提供)、橙色は黄色と赤の中間的な注意レベルとして用いられるケースが見られます。

規格について:ISO 2575は国際標準化機構(ISO)が策定した自動車用記号の国際規格です。 JIS D 0032は日本産業標準調査会(JISC)がISO 2575を参考に制定した日本産業規格で、 国内で販売される自動車に用いられる計器表示記号の標準を定めています。 ただしすべての表示に強制適用される法規制ではないため、 車種やモデルにより細部が異なる場合があります。

警告灯と表示灯の違い

専門的な整備用語では、メーターパネルの点灯表示は大きく「警告灯(warning lamp)」と「表示灯(indicator lamp)」に分かれます。 警告灯はその名のとおり何らかの異常や不具合を知らせるもの、 表示灯はある機能が作動中であることを示す情報提供のためのもの、という区別です。

たとえば方向指示器を操作したときに点滅する緑の矢印ランプは「表示灯」であり、 エンジンオイルの圧力が下がったときに点灯する赤い油缶マークは「警告灯」です。 一般の会話では両方まとめて「警告灯」と呼ばれることが多いですが、 色の意味を考えるうえでこの区別を頭に入れておくと、「このランプは危険信号なのか、それとも動作確認なのか」を より正確に理解できます。

高速道路での故障の対処法です。参考にどうぞ!

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赤色警告灯

 赤色警告灯:即座に安全な場所へ停車

赤色は警告灯の色のなかで最も重大度が高いとされており、 「車の走行を続けることで重大な損傷・危険が生じる可能性がある状態」を知らせます。 赤色警告灯が点灯したとき、基本的な対応方針は「できるだけ早く安全な場所に停車し、エンジンを切って状態を確認する」です。 走り続けることで状態が急速に悪化したり、最悪の場合は走行不能になることもあります。

⚠️ 重要:赤色警告灯が点灯した状態での走行継続は、エンジン破損・ブレーキ不全・車両火災などの 深刻なトラブルに直結するリスクがあります。「少しくらいなら大丈夫」という判断は非常に危険です。

代表的な赤色警告灯の種類

赤色の警告灯として最も多くの車に共通して搭載されているのが、以下のようなものです。

🛢 エンジンオイル圧力警告灯
オイルマーク(油缶)。エンジンオイルの油圧が低下しているサインで、放置するとエンジン焼き付きの原因に。
🌡 水温警告灯(高温側)
温度計に波線のマーク。冷却水の温度が異常に上昇(オーバーヒート)しているサイン。
🔋 充電警告灯
バッテリーのマーク。発電機(オルタネーター)の異常でバッテリーが充電されていない状態を示す。
🅿 ブレーキ警告灯
「!」または「BRAKE」の表示。サイドブレーキの解除忘れのほか、ブレーキ液の不足や油圧系統の異常を示すことも。
🚪 ドア開警告灯
車体にドアが開いているマーク。走行前にドアが完全に閉まっていないことを知らせる。
⚡ パワーステアリング警告灯
ハンドルに感嘆符のマーク(車種により黄色の場合もあり)。電動パワーステアリングの異常を示す。

赤色警告灯が点灯したときの正しい対処手順

まず、あわてずに安全な場所——路肩や駐車場など、後続車の邪魔にならない場所——に車を寄せて停車します。 高速道路では無理に出口まで走ろうとせず、路肩の非常停車帯を利用することが優先です。 停車後はエンジンを切り(水温警告の場合はすぐ切らずに少し冷やすことを推奨する意見もありますが、 詳細は各車の取扱説明書を参照)、車両の取扱説明書で当該警告灯の意味を確認します。

自分で原因が特定できない場合や、確認作業が安全にできない場合は、 JAFや任意保険のロードサービスに連絡するのが最も確実です。 特にオイル圧力警告灯や水温警告灯(高温)は、エンジン内部の損傷が急速に進む可能性があるため、 「とりあえず目的地まで走ってから修理に行く」という判断は避けてください。

「エンジン始動直後のみ点灯」は正常

なお、多くの車ではイグニッションをオンにしたとき(エンジン始動前)にほぼすべての警告灯が一斉に点灯し、 エンジン始動後に消灯する「バルブチェック」の仕組みが備わっています。 これは警告灯が正常に機能しているかを確認するための自己診断で、正常な動作です。 問題は、エンジン始動後も消灯せずに点灯し続ける場合です。

故障する前の点検が大事です。参考にどうぞ!

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黄色(オレンジ)警告灯

 黄色(オレンジ)警告灯:早めの点検・整備が必要

黄色またはオレンジ色の警告灯は、「現時点ではすぐに走行不能にはならないが、 何らかの異常や劣化が発生しており、早めに整備士に診てもらうべき状態」を示します。 赤のように「今すぐ止まれ」ではありませんが、「そのうちなんとかしよう」と後回しにしていると、 状態が悪化して赤色の警告灯が点灯する事態や、車検不合格につながることもあります。

日常的な運転では、この黄色・オレンジの警告灯が最も頻繁に点灯するケースが多く、 ドライバーとして最も「正しい対応」を身につけておきたい色でもあります。

代表的な黄色・オレンジ警告灯の種類

🔧 チェックエンジンランプ
エンジンの輪郭マーク(MIL)。排気ガス浄化装置・センサー類などの異常。原因は多岐にわたり、OBD診断が必要。
⛽ 燃料残量警告灯
ガソリンスタンドのノズルマーク。燃料残量が少ない(設定値以下)ことを示す。
🔄 ABS警告灯
「ABS」の文字。アンチロックブレーキシステムの異常。通常のブレーキは機能するが、ABSが作動しない。
🌡 水温警告灯(低温側)
温度計に波線のマーク(青・低温表示の場合)。冷却水温度が低い状態。暖機運転が完了していないことを示す。
💨 タイヤ空気圧警告灯(TPMS)
タイヤ断面に「!」のマーク。1本以上のタイヤの空気圧が基準値より低下している。
🪂 エアバッグ(SRS)警告灯
人がシートに座り丸いエアバッグのマーク。エアバッグシステムの異常。事故時にエアバッグが作動しない可能性がある。

チェックエンジンランプ(MIL)について詳しく

黄色警告灯のなかでも特に「何が起きているのかわからない」と感じる方が多いのが、 チェックエンジンランプ(MIL:Malfunction Indicator Lamp)です。 エンジンシルエット型のこのランプは、排気ガス制御システムやエンジン管理に関わる 何らかの異常が検出されたときに点灯します。

この警告灯は原因となる故障が非常に幅広く——O2センサーの劣化、キャタリティックコンバーターの異常、 インジェクターの不具合、はたまたガソリンキャップの締め付け不足まで—— ランプが点灯しているだけでは整備士でも具体的な原因はわかりません。 OBD-IIポートに診断機器(スキャンツール)を接続して故障コード(DTC)を読み出すことで はじめて原因が特定できる仕組みになっています。

「チェックエンジンが点いたまま何ヶ月も乗っている」という方もいますが、 この状態は排気ガス浄化装置に負荷がかかり続けることや、 次の別の故障が発生しても気づけないリスクがあります。点灯を確認したら、 早めに整備工場やディーラーで診断を受けることをおすすめします。

タイヤ空気圧警告灯(TPMS)の落とし穴

タイヤの空気圧が低下すると点灯するTPMS(タイヤ空気圧監視システム)ランプですが、 一つ注意が必要なのは「季節の変わり目にいきなり点灯する」ケースです。 タイヤの空気圧は気温によって変化し、気温が10°C下がるとおおよそ0.1〜0.2kgf/cm²程度圧力が下がるとされています (これは気体の性質に基づく物理現象です)。 そのため秋から冬にかけて、タイヤ自体に問題がなくても空気圧の基準値を下回り、 警告灯が点灯することがあります。 この場合はガソリンスタンドや整備工場で空気圧を規定値に補充するだけで消灯しますが、 パンクや著しい空気漏れが起きている可能性もゼロではないため、 タイヤの外観も必ず確認するようにしてください。

タイヤの警告灯の詳しい解説です。参考にどうぞ!

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緑色警告灯

 緑色(表示灯):正常な動作を示すサイン

緑色の表示灯は「警告」ではなく「情報提供」です。 特定の機能や装備が現在作動中であることを教えてくれるもので、 基本的には異常や危険を示すものではありません。 むしろ「使いたい機能が正しくオンになっている」確認のために点灯しています。

一方、いつもは点灯しているはずの緑ランプが消えていたり、 点灯するはずがないタイミングで点灯していたりする場合は、 その機能に何らかの不具合が生じているサインの場合もあります。

代表的な緑色表示灯

↺ 方向指示器(ウインカー)作動表示
矢印マークが点滅。左右の方向指示器が正常に作動中であることを示す。
🚦 シートベルト非着用警告(一部車種)
車種によって緑でシートベルト着用を示すインジケーターが設けられる場合がある。
🌿 エコモード表示
「ECO」の文字や葉のマーク。エコドライブモードが有効であることを示す(車種による)。
🔦 スモールライト点灯表示
電球マーク。スモールライト(車幅灯)が点灯中であることを示す。

ウインカー点滅が速くなったら故障のサイン

緑色のウインカー表示灯に関連して知っておきたいのが「ハイフラッシャー(ハイフラ)」と呼ばれる現象です。 方向指示器の電球(バルブ)が切れると、回路の電気抵抗が変わり、 点滅速度が通常より速くなります。 これは点滅速度を変えることでドライバーに球切れを知らせる仕組みで、 LED化が進んだ現代の車でも同様の症状が出る場合があります。 走行中にウインカーランプの点滅が急に速くなったら、バルブ切れを疑い早めに交換しましょう。

なお、LED電球に社外品を使用した場合に「ハイフラ」が出る場合は、 電球の定格電力の違いによるもので、別途リレーの交換が必要になることがあります(詳細は整備工場へご相談ください)。

OBD検査が重要になります。参考にどうぞ!

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青色警告灯

 青色表示灯:特定状態・モードの表示

青色の表示灯も基本的には「情報提供」に分類されます。 緑と似ていますが、一般的に青は特定の走行状態や装備の作動状態を示すために使われます。 代表的なのはハイビーム(走行用前照灯)の点灯表示ですが、 電気自動車やハイブリッド車では独自の青色表示が設けられることもあります。

代表的な青色表示灯

💡 ハイビーム表示灯
横向き電球から複数の光線が出るマーク(青)。走行用前照灯(ハイビーム)が点灯中。
🌡 冷却水低温表示(車種による)
温度計マーク(青)。エンジンの冷却水温度が低く、まだ暖機中であることを示す。
⚡ EV走行表示(HV/EV車)
「EV」の文字や電気プラグマーク。ハイブリッド・電気自動車がモーターのみで走行中を示す(車種による)。

ハイビーム表示灯は「消し忘れ防止」のために点灯する

青色表示灯の代表格であるハイビーム(走行灯)ランプは、 ドライバーが走行用前照灯を使用中であることを意識させるためのものです。 ハイビームは対向車や歩行者を眩惑させるため、 対向車や先行車がいる場合は速やかにロービーム(すれ違い用前照灯)に切り替える必要があります。 青いランプが点灯したままになっていたら「まだハイビームのままだ」という合図でもあります。

最近の車には「オートハイビーム」機能が搭載されているものも増え、 周囲の明るさや対向車の有無に応じて自動でハイビームとロービームを切り替えます。 この機能が作動中も青色の表示灯が点灯・消灯を繰り返すため、 初めて経験する方は戸惑うこともありますが、正常な動作です。

白色・その他の警告灯について

車種によっては白色やアンバー(橙)色の表示灯が搭載されています。 白色は主に「情報提供・システム稼働中」のインジケーターとして使われることが多く、 特定のドライビングアシスト機能(レーンキープアシスト、アダプティブクルーズコントロールなど)の 作動状態を示す場合に採用されることがあります。

アンバー(橙色)は黄色と赤の中間的なニュアンスで使われることがあり、 「警告ほどの緊急性はないが、注意が必要」という意味合いで使われるケースがあります。 ただし白色・アンバーについては国際規格での色の意味の規定が黄・赤・緑・青ほど明確ではなく、 各メーカーの裁量が大きい部分でもあります。白色・アンバーの警告灯については、 必ず車両の取扱説明書を参照してください。

メーカー・車種による差異について:同じ色の警告灯でも、 車種やメーカーによって示す意味が細部で異なる場合があります。 本記事で紹介している内容は一般的な傾向に基づいていますが、 お乗りの車の正確な情報は必ず付属の取扱説明書(または公式デジタルマニュアル)でご確認ください。 特に輸入車は日本仕様であっても表示の細部が国産車と異なることがあります。

警告灯が点灯したときの正しい行動手順

警告灯が点灯した場合、色による緊急度の判断をしたうえで行動するのが基本です。 しかし「何色かわかった。で、具体的にどうすればいい?」という疑問に答えるため、 ここでは一般的な対処の流れを状況別に整理します。

赤色が点灯したとき

走行中に赤色警告灯が点灯した場合は、まず「パニックにならない」ことが最優先です。 急ブレーキや急ハンドルは後続車との衝突につながります。 落ち着いてウインカーを出し、路肩や非常停車帯などの安全な場所に減速しながら移動します。 停車後はハザードランプ(非常点滅表示灯)を点け、後続車に存在を知らせます。

次に取扱説明書を確認し、当該の警告灯の意味と推奨処置を確認します。 エンジンルームを開ける場合は十分に冷えてから行い、やけどや感電に注意します。 自己対処が難しい場合は無理をせず、JAFや加入している自動車保険のロードサービスに連絡します。 高速道路の場合は道路緊急ダイヤル「#9910」も利用できます。

黄色・オレンジが点灯したとき

黄色の場合は、その日の走行を続けることは多くのケースで可能ですが、 できる限り早い段階(遅くとも翌日〜数日以内)にディーラーや整備工場に相談することをおすすめします。 特にチェックエンジンランプはランプが点灯したまま長期間放置すると 触媒コンバーターへの過負荷など二次的なダメージが生じることもあります。

また、一度消えたように見えても故障コードがECU(エンジンコントロールユニット)に 記録されている場合があります。自己診断ツール(OBDスキャナー)を用いてコードを確認するか、 整備工場に持ち込んで読み出してもらいましょう。

ディーラーと一般整備工場、どちらに行くべきか

どちらに持ち込んでも対応してもらえる場合がほとんどですが、 電子制御系の複雑な故障診断や、メーカー固有の診断システムが必要な場合は、 同じブランドのディーラーや正規サービス店のほうが適切な診断ができることがあります。 特にハイブリッド・電気自動車の高電圧システムに関わる警告灯については、 専門の有資格者がいる整備工場への依頼が重要です。

よくある誤解と注意点

誤解①「消えたから直った」は危険な思い込み

警告灯が点灯した後、しばらくすると自然に消えることがあります。 しかしこれは「問題が解消した」と必ずしも言えません。 特にチェックエンジンランプのような電子制御系の警告灯は、 一時的な異常(センサーの瞬間的な誤作動など)によって点灯し、 その後ECUが「同一の異常が一定回数検出されなかった」と判断した場合に自動消灯することがあります。 しかし、その原因となった故障コードはECUに記録されていることが多く、 診断機器で読み出せば記録が残っています。「消えたから大丈夫」と放置せず、 点灯の記録が残っているうちに整備工場で確認してもらうことをおすすめします。

誤解②「警告灯=即廃車」ではない

初めて赤い警告灯が点灯すると「もう車がダメになった」と思う方もいますが、 対処が早ければ重大な損傷を防げる場合も多くあります。 たとえばエンジンオイル圧力警告灯が点灯した段階で素早く停車してオイルを確認・補充すれば、 エンジンへのダメージを最小限に抑えられることがあります。 大切なのは「点灯に気づいたら適切に対応する」ことであって、 点灯した瞬間から回復不能な状態になるわけではありません。

誤解③「エンジン警告灯=エンジン交換」ではない

チェックエンジンランプ(エンジン警告灯)が点灯すると 「エンジンが壊れた=高額修理」と直結して考える方もいますが、 実際には原因の幅が非常に広く、ガスキャップの緩みのような軽微な原因から 重大なエンジン内部の問題まで様々です。まずは診断機器で故障コードを確認し、 原因を特定してから修理の範囲と費用を判断することが重要です。

誤解④「バッテリー交換したら警告灯が消える」

バッテリーを交換(またはバッテリー端子を外す)とECUがリセットされ、 一時的に警告灯が消えることがあります。しかしこれは根本的な修理ではなく、 故障コードを消した状態に過ぎません。 原因が解消されていなければ再び点灯しますし、 故障コードを消したことで診断の手がかりが失われることもあります。 警告灯を消すためだけにバッテリー端子を抜くという行為はおすすめできません。

注意:インターネット上には「警告灯をリセットする方法」として 診断機器なしにコードを消す方法が紹介されていることがありますが、 根本的な修理なしにコードを消すだけでは問題解決にはなりません。 車検では「走行中に警告灯が点灯する状態」は不合格要因の一つになる場合があります。

Qよくある質問(Q&A)

警告灯が点灯したまま車検を通ることはできますか?
一般的に、走行中に消えない警告灯(特に赤や黄のもの)が点灯していると車検に合格できません。 車検検査の項目には「計器等の機能確認」が含まれており、 異常を示す警告灯が点灯した状態は保安基準を満たさないと判断される場合があります。 ただし具体的にどの警告灯が不合格要因になるかは状況により異なります。 警告灯が点灯している状態で車検を迎えそうな場合は、事前に整備工場やディーラーに相談することをおすすめします。
エンジン警告灯が点いたまま高速道路を走っても大丈夫ですか?
原則として推奨できません。黄色のチェックエンジンランプであれば多くの場合すぐに走行不能にはなりませんが、 高速道路上で急に悪化した場合のリスクが一般道より高く、 また原因によっては高負荷走行がさらなるダメージを与える可能性があります。 点灯を確認したら高速を降りて、整備工場に持ち込むか、状況次第ではロードサービスを呼ぶことを検討してください。
警告灯が点灯しているのにディーラーで「異常なし」と言われました。どういうことですか?
警告灯の点灯に対して診断機器でコードを読み出したところ「現時点では再現しない一時的な異常(散発的な誤検知)」として記録されていた場合、整備士が「現時点では異常が確認できない」と判断することがあります。これは必ずしも点灯した事実が嘘だったわけではなく、センサーの一時的な誤作動や軽微な一過性の異常を意味する場合もあります。納得いかない場合は、コードの内容を具体的に確認させてもらい、記録が残っているかどうかを尋ねるのがよいでしょう。
複数の警告灯が同時に点灯した場合、どれを優先すべきですか?
複数点灯している場合は赤色を最優先に対処します。赤が複数ある場合は、エンジンの動力・ブレーキ・操舵に直結する警告灯(エンジンオイル圧力、ブレーキ、パワーステアリングなど)をより緊急性の高いものとして扱うのが一般的な考え方です。ただし複数の警告灯が同時に点灯している状況自体が「何か重大な問題が発生している」サインでもあるため、自己判断での走行継続はリスクが高く、専門家への相談を強くおすすめします。
輸入車(外車)は国産車と警告灯の意味が違いますか?
基本的な色分けの傾向(赤=緊急、黄=注意、緑=正常動作、青=特定状態)はISO規格に基づき輸入車でも共通していることが多いです。ただし独自のデザインや表示方法を採用しているメーカーもあり、また日本語マニュアルの内容や記号の形状が国産車と異なる場合があります。輸入車の場合は特に取扱説明書(日本語版)での確認が重要です。
エンジン始動時に一瞬警告灯が全部点くのは正常ですか?
はい、正常な動作です。これは「バルブチェック(ランプチェック)」と呼ばれる自己診断機能で、 各警告灯の電球やLEDが正常に機能しているかを確認するために、 イグニッションオン時に一斉に点灯させる仕組みです。 エンジン始動後、数秒以内にすべての警告灯が消灯するのが正常な状態です。 エンジン始動後も特定の警告灯が消えずに点灯し続ける場合が「異常」のサインです。

まとめ

車のメーター警告灯の色は、ドライバーに対する重要なメッセージをコンパクトに伝える仕組みです。 色の意味を正しく理解しておくことで、緊急時に冷静かつ適切な行動を取る助けになります。

 
赤色は最高度の緊急性を示します。走行を続けず、安全な場所に停車して状態を確認することが原則です。自力対処が難しければすぐにロードサービスへ連絡してください。
 
黄色・オレンジ色は「早めの点検が必要」なサインです。多くの場合すぐに走行不能にはなりませんが、放置すると悪化するリスクがあるため数日以内に整備工場で診てもらうことをおすすめします。
 
緑色は基本的に「正常な動作・機能の作動中」を知らせる表示灯です。緊急性はありませんが、想定外のタイミングで点灯・消灯している場合は機能の異常の可能性があります。
 
青色は主にハイビームなど特定の走行状態を示す表示灯です。危険を意味するものではありませんが、ハイビームのつけっぱなしは対向車への迷惑になるため注意しましょう。
 
どの色であれ、「警告灯が消えたから大丈夫」と判断するのは早計です。故障コードはECUに記録されていることが多く、原因の特定と適切な修理が根本的な解決につながります。

日頃から取扱説明書を手の届くところに置き、見慣れないランプが点灯したときにすぐ確認できる準備をしておくことが、 安全なカーライフの基本です。「なんかランプが点いてる気がするけどまあいいか」ではなく、 「色を見て緊急度を判断し、適切に行動する」——このシンプルな習慣が、 大きなトラブルや事故を防ぐ最初の一歩になります。

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【参考情報・免責事項】

本記事は、国際標準規格ISO 2575(道路車両に用いる記号)、日本産業規格JIS D 0032(道路車両-計器盤の記号)、 および国土交通省発行の自動車整備に関連する資料を参考に執筆しています。 警告灯の表示は車種・メーカー・年式によって異なる場合があり、 本記事の情報がすべての車両に該当するとは限りません。 お乗りの車両の正確な情報は必ず車両付属の取扱説明書または販売ディーラーにてご確認ください。 本記事の内容に基づいた判断により生じたいかなる損害についても、当編集部は責任を負いかねます。

緊急時のロードサービス:JAF(#8139)、または加入中の自動車保険のロードサービス窓口 / 高速道路緊急ダイヤル:#9910